「パソコンの基礎知識」
パソコン組立てや操作に必要な、個別パーツや周辺機器の基礎知識について取得し、
トラブル対策に対応できるようにしましょう。
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マザーボード
パソコンには、コンピュータを動作させるために必要な、コントロール回路が
全て組込まれているプリント基板をマザーボードと呼んでいる。
・CPUの種類やコントローラのチップセットによって種類が豊富
・取りつけ寸法やコネクタの配置は規格で決まっているので
どこのケースでも取付けが可能である。
・FDコネクタは36ピンのフラットケーブル
・IDEのHDやCD-ROMは40ピンのフラットケーブル
・電源はATX電源で150W〜300Wが一般的
・PS2キーボード/PS2マウス/USB/シリアル/パラレルの
コネクタを標準搭載いる。
音源/ゲームポート/モデム/LAN/VIDEOなどを
搭載しているマザーもある。
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記憶媒体
記憶媒体には、ハードディスク(HD)やフロッピーディスク(FD)などいろいろあり、
動作させるためにはインターフエース(IF)がなければ全て動作しません。
記憶媒体のインターフエースにはIDEとSCSIの2種類があり、PCのマザーボードには
IDEのハードディスクやフロッピーディスクのインターフエースが、ONボードで標準
実装されてます。
EIDE(エンハンスドIDE)は、HDやCD-ROMを最大4台まで接続可能です。
SCSI(スカジー)は、コンピュータの周辺機器を接続するために開発された規格で、ハード
ディスクや光磁気ディスク(MO),デジタル・オーディオ・テープ(DAT),CD-ROM,イメー
ジスキャナなど一つのインターフエースに最大7台(SCSIカードが7台目になるので実質6台)
までSCSI機器の接続可能です。
最低限の装備:必ず必要とされるのが、HD,FDであり、最近はOSもCD-ROMで供給される
ようになり、CD-ROMも標準装備しておけば良いでしょう。
●メモリ
・一番利用されているのが、SDRAMを搭載した168ピン DIMMである。
DIMMとはデュアルインラインメモリモジュールの略である。
PC 66/100/133と各ベースクロックに対応している。
・ノート用は、144ピン スモールDIMMと呼ばれている。
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IDE
IDEのほとんどはハードディスクドライブが本体に内蔵されるタイプで、
拡張は最大2台までとなっていたが、IDE規格も拡張されてEIDEとなり
500MB以上の大容量HDやATAPI規格のCD-ROMも接続可能になった。
・EIDE対応ATAPI規格のMOもノートに搭載可能な機種もあります。
また、EIDEにはモードが5種類ありI/0動作だけでなく、
DMA対応モードでより高速な動作が可能になっています。
現在はOSやアプリケーションソフトが肥大化し、
ディスク容量は30GBが標準となっている。
・設定は、マザーボードのBIOS設定でHDを認識してくれますが、
このままでは動作しませんので
以下、動作までの手順を説明します。
@HDのマスター/スレーブのジャンパー設定を確認
二代目の増設ならスレーブにジャンパーを設定する
AATAPI CD-ROMの接続を確認
ATAPIのCD-ROMを接続してる場合は、セカンドリー用の増設コネクタをマザーボードが装
備しているかを確認し、セカンドリーコネクタにCD-ROMを接続してプライマリーのコネク
タに増設HDを接続します。
BPCを起動してBIOS設定モードにし2台目のHDを利用可能に設定する。最近のマザーボー
ドはHDのAUTO設定モードがあるのでAUTOに設定します。
C必ずDOSプロンプトで立上げてから、FDISKコマンドを実行して領域を確保する。この時、
起動用として使用する場合は、起動ディスク用に設定する。
この設定後、OSがHDを認識できるようになる。
D再起動してWindows95/98やDOSでHDのフォーマットを行い、フォーマットが終了ればデ
ータのリード/ライトが可能になる。大容量HD使用をYESにすれば2GB以上のHDも
1パーティションとして使用できるようになります。
●ノート用HD
・ノート用ハードディスクの場合はマスターが基本である。
(IBMの場合ジャンパーでセカンドリー設定が出来る)
・コネクタのピッチが3.5インチより狭くなっている。
※記憶媒体には、データをリード/ライトするためにトラックやセクタと言う
単位で管理されている。1枚のメディアには円周上に複数のトラックがあり、
このトラックには複数のセクターがある。512バイト/セクターなどと表され、
1セクターに512バイトの単位でデータが書込まれる。1トラックに何セクターか
1セクター何バイトかで、メディアの記憶容量が決定される。
この内容が規格化されてフォーマットで初期化することで使用可能になる。
※IDEの注意事項
IDEのハードディスクに接続されるケーブルは、40ピンのフラットケーブルである。
マスターとスレーブの設定ジャンパーピンが必ずあるので、HDの増設を行う場合は必ず
ジャンパーピンの設定変更を忘れないこと。
増設用だけでなく、マスター側もジャンパーピンの設定変更が伴う場合が多いので注意
すること。また、増設用HDが3台目の場合はセカンダリのインターフェースと接続します。
当然のことではあるが、設定変更は電源がOFFの状態で行うこと。
コネクタの1ピン(フラットケーブルの赤/緑マーク)は、電源コネクタ側が1ピンですのでコネク
タの逆刺しを行わないように注意します。
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SCSI
SCSIのHDは内蔵、外付けと種類が多く拡張性に富んでおり、
使用するには必ずSCSI機器に0〜7(WIDEは0〜15)の
ID番号の設定が必要である。
他のSCSI機器と同じID番号は設定してはいけない!
以下、動作までの手順を説明します。
@SCSIカードをマザーボードに差し込む
この時、SCSIカードのI/OアドレスとIRQ番号の設定内容を必ず控えておく事。
Windowsでのハード認識が上手く行かない時に必要になる。
ASCSI機器のID番号を設定
接続する機器のID番号を他のSCSI機器と重複しないように設定する。
HDの場合は0〜2,MOは3,CD-ROMは4〜5に設定する。
Bターミネータを設定
SCSIカードとケーブル端のSCSI機器は、インピーダンスの整合性を取るために、必ず終端
抵抗(ターミネータ)をONに設定します。設定されておりませんと、認識されなかったり不安定な
動作をします。
CSCSIドライバーを組込む
Windows95では自動でドライバーを組込んでくれるが、SCSIカードがサポートされていない
場合や、最新のドライバーが添付されている時は、添付されているドライバーを組込む。
DDOSのCONFIG.SYSにSCSIドライバー(ASPI)を組込む。これは、SCSIの物理フォーマッタ
ーがDOS専用の場合が多いのと、DOS上でSCSI機器を操作する場合があるためである。
・HDにトラブルがあった時などを考え、FDベースでOSやソフトを組込み可能なように、
FDにDOSシステムとSCSIドライバーを組込んだ、起動用フロッピーディスクを作成しておく。
E再起動してDOSモードで、Easy SCSI付属のフォーマッターで、HDを物理フォーマットする。
この時、論理フォーマットと領域確保も同時に行う。
F再起動してWindows95でHDのフォーマットを行う
フォーマットが終われば、データのリード/ライトが可能になる。OSが組込まれていない
場合はFDやCD-ROMからHDにOSをインストールします。
SCSIケーブル
・SCSIの内蔵ハードディスクに接続されるケーブルは、IDEの40ピンとより多い50ピンの
フラットケーブルで接続される。
機器IDアドレスの設定ジャンパーピンかDIPスイッチが必ずあるので、設定変更を忘れ
ないこと。この場合、HDの場合のIDアドレスは0〜2に設定します。
また、ターミネータの設定のジャンパー(DIPスイッチ)も最後尾のHDは必ずONにします。
ターミネータの設定には、集合抵抗をソケットに差し込むタイプのHDもありますので、
マニュアルを確認してください。
SCSIのHDのコネクタは、電源コネクタ側が1ピン(フラットケーブルの赤/緑マーク)ですので逆刺しの
無いように気を付けます。
・大容量化に伴い、モータの回転数やヘッドのシークタイムも速くなってきてます。
これらは、記憶媒体の高密度化による転送速度の低下を押さえるためでもあります。
また、気を付けなければいけないのは、モータの回転数があがると感高い音となり耳障り
になることです。
本来、大容量HDは記憶媒体とヘッドの増加で行うが、コストと形状が大きくなるため記憶
密度を高めるために、記憶媒体やヘッドなど高密度化の技術開発が絶えず行われています。
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CD−ROM
以前は、SCSI規格以外はサウンドブラスターなどの音源専用で、各社別々のインターフェ
ースであったが、8年前からATAPI(EIDE)とSCSIの2種類に統一された。
・呼出し速度は最高44倍速まであり、どちらのCD-ROMも
Windows95/98/NT/2000では自動認識されるので、
BIOSの設定やドライバーの組込みは必要ない。
※CD-ROMの標準速X1のデータ転送速度は150KB/Secである。
・現在は、DVD/CD-R/CD-RWを一つにしたコンボドライブもある。
@対応フォーマット
いずれのドライブもCD-ROM MODE1,2,CD-DA,CD-R,CD-ROM XA,PHOTO CD,MPC-Uなどの
メディアに対応しているが、業務で使用する場合は特殊なコマンドをサポートしている、
ASPIマネージャー対応のSCSI CD-ROMをお勧めします。
・DOSで使用するには、CONNFIG.SYSに使用するインターフェース用のドライバーと
ASPIマネージャーを組込み、AUTOEXEC.BATにはMSCDEXと言う常駐ソフトを
組込まなければ使用できない。
ACD−R
同じCD-ROMでもCD-Rと呼ばれている1回だけ書込みが可能なメディアがあり、
CD-Rドライブの価格も2万円台と手の届く範囲になり、データの保存には最適である。
650MBのメディアも300円前後で購入でき、書込み保証も10年以上なので、
FD,MO,DATからみれば信頼性が一番高いと言える。
メディアは、63分(550MB)と74分(650MB)の2種類があり、記憶容量は通常時間であらわす
ようになっている。プラスα79分のメディアもある。
CD-ROMの接続
ATAPIのCD-ROMの接続されるケーブルもIDE HDと同じ40ピンのフラットケーブルです。
・基本的には、セカンダリのインターフェースに接続しますが、
プライマリのインターフェースに接続しても問題はありません。
・CD-ROMにもマスター/スレーブのジャンパー設定がある製品では、
2台のCD-ROM接続も可能である。
※ノート用CD-ROMの場合、コネクタ形状が違うので注意が必要です。
・初期の古いサウンドブラスターや専用インターフェースのCD-ROMでは、
インターフェースの追加で4台の接続ができた。
ステレオアンプに接続したい場合は、4ピンのコネクタにもケーブル接続をします。
4連装CD-ROMの場合は、4台のCD-ROMが接続していると見なされます。
(組込むドライバーにもよる)
SCSIのCD-ROM
SCSIのCD-ROMはHDと同じようにIDアドレスの設定があり通常ID:4に設定します。
接続されるケーブルは当然HDと同じ50ピンのフラットケーブルであるが、外付けのCD-ROM
や周辺機器では、4種類のコネクターがあるので気を付けなければいけない。
(NEC PC-98のハーフピッチ、DOS/Vのハーフピッチ、標準50Pアンフェノール,マック用)
Windowsで使用する場合は殆どが自動で組込まれますが、DOSで使用する場合にはCONFIG.SYS
にはASPIマネージャーやSCSIドライバをAUTOEXEC.BATファイルにMSCDEXを組込まなければ
使用できません。
・特殊なコマンドとして、SCSIの標準プロトコルASPIに対応と、CDレコードの規格である
RED BOOKのコマンドにも対応しているドライブもあり、使用方法としてはCDレコードの
データを読込むことができます。
このコマンドを利用してCD-DAのデータをWAVデータとして読込むソフトもパソコン通信で
手に入ります。
※私の場合は、内蔵ATAPI:1台,SCSI:2台(CD-ROM,CD-R)の合計3台のCD-ROMをノートパ
ソコンに接続していました。
CD-Rのドライブとメディアの説明
CD-Rには専用書込みソフトが必要なのと、メディアの扱いが難しいなど操作性にも
改善の余地があります。
特にメディアは埃を嫌いますので、挿入前にOAブロアで慎重に埃を吹飛ばしてから
ドライブに挿入します。また、書込み処理はマシンの性能に左右されるので、
SCSIカードやデータが保存されているHDなどは高速なパーツで構成します。
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MO(光磁気ディスク)
・MOには5インチと3.5インチの2種類があるが、現在は3.5インチが主流で
・メディアは128MB,230MB,520MB,640MBの6種類がある。
・ドライブは8年前までは128MBのドライブもあったが、
現在は230MBと640MB/1.3GBの3種類で初期の640MBドライブでは
128MBの書込みをサポートしていないドライブもあった。
・書き込みは、加熱(消去)、記録、ベリファイの3動作が
必要なので遅いが、640MB対応ドライブではオーバーライト
(上書き)の1動作書込みも可能になっている。
MOは、今までSCSIタイプしかなかったが、富士通がATAPI(EIDE)タイプをノートPC向けに
発表し、MO搭載のノートPCも発売された。
Windows95/98/NT/2000では自動認識可能
・MOドライブとメディア
MOドライブの接続もHDやCD-ROMと同じSCSIケーブルで接続されますが、SCSI IDは3に設定
しておきます。640M対応ドライブでは、初期の富士通製は128MBのメディアに対して読込
みだけしかできませんが、コニカ製は読み/書きが可能でした。
フォーマットは、Windows95/98での論理フォーマットは128〜640MBすべて可能ですが、
DOSで520/640MBのフォーマットを行う場合は、専用フォーマッターが必要です。
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FDD(フロッピーディスク・ドライブ)
・以前は、8インチや5インチタイプがあったが、
現在は、ほとんどが3.5インチの1.44MBのFDが標準となっています。
・PC98を考慮した3モードFDもありますが、5年ほど前からPC98も
1.44MBが標準となっているので、2モードタイプで十分でしょう。
・メディアとは、円盤状のポリエステル フイルムに磁性体を散布し、
データを記録できるようにした媒体を示す。
・2モードとは1.44MB/720KBを、3モードとは1.44MB/1.2MB/720KBをサポートしているドラ
イブを言います。どちらのFDでも最初に使用する時には、フロッピーっディスクをフォー
マットしなければ使用できません。(PC9801は2DD/640KBもサポート)
・ドライブの接続
フロッピーディスクのドライブに接続するコネクタは、36ピンのフラットケーブルで接続
され、コネクタは、3.5インチドライブはピンタイプ,5インチドライブはエッジタイプの
コネクタで接続します。
3.5インチと5インチ混在で合計2台のドライブが接続できますが、ドライブ名はケーブル
がクロスしている先端のコネクタがA:ドライブになります。
コネクタはどちらの方向でも刺せますが、電源コネクタよりが1ピンでフラットケーブル
の端が色付けされている方が1ピン側ですので間違わないようにします。
※トラブルシューティング
@以前は、2HDのメディアに2DDのフォーマットや、2DDのメディアに2HDのフォーマットを
して不安定だと言う方がおりましたが、散布されている磁性体の種類が違いますので、メ
ディアにあったフォーマットを行ってください。
AHDのフォーマットと同じように、データの書込まれているメディアをフォーマットしな
いように気を付けます。
Bメディアに飲み物をこぼしたり,唾が入ったり,カビが生えたりした場合は、上手く
フォーマットやデータ読書きができない場合がありますので、保管は湿気や磁化がない
場所に注意を払って行ってください。
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BIOSの設定
BIOSのCMOSセットアップには、10項目近い設定があります。この内容はどのメーカーの
マザーボードでも大きな違いはありません。これは、BIOSを供給しているメーカーが限ら
れているからです。
この中で、HDを追加する場合に必要となるのが「STANDARD CMOS SETUP」と「IDE HDD AUTO
DETECTION」です。それと、設定終了後にセーブするために「SAVE & EXIT SETUP」が
必要です。この3項目の設定操作ができれば、HDの追加は簡単にできます。
性能の最適化は、「BIOS FEATURES SETUP」,「CHIPSET FEATURES SETUP」で行いマザー
ボードの性能を極限まで引出すことができますが、内容を熟知されてない方は設定変更を
行わないで、デフォルトのままにしてください。
・STANDARD CMOS SETUP
STANDARD CMOS SETUPの機能には、日付など時計の設定,HDのパラメータ,FDなどの基本
的な設定を行う項目です。
このうちビギナーがHDの増設で用いるのが、「STANNDARD CMOS SETUP」と「IDE HDD AUTO
DETECTION」です。2台目HDの増設では、STANNDARD CMOS SETUPでPrimary Slaveの項目を
設定します。設定方法は以下の通りです。
@TYPEの設定は、1〜46のHDタイプとUSER,AUTOがありますが、設定はAUTOにします。
USERに設定した場合は、自分でSIZE,CYLS,HEADS,PRECOMP,LANDZ,SECTORを設定しな
ければなりません。
AMODEの設定は、NORMAL,LBA,LARGE,AUTOがありますが、ここもTYPEと同じくAUTOに
設定します。
以上で、STANDARD CMOS SETUPの設定は終わりです。
※もう一つの設定方法は、「IDE HDD AUTO DETECTION」を用いる方法で、接続されている
HDを自動的に検出して各種パラメータを抽出して、STANNDARD CMOS SETUPのHDパラメータ
に書込んでくれます。
B設定が終われば、SEVE & EXIT SETUPを選択して設定内容を保存してセットアップを
完了します。
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FDISKの実行
@Windows95/98のDOSモードによるFDISKを起動
HDが1台しか接続されていない場合は、フロッピーディスクから
DOSを起動してFDISKを実行するが、増設用HDの場合はWindows95の
DOSモードで起動して、メニュー画面の5.のHDの選択で
2台目増設用HDの2.を指定します。
間違って初期値の1台目のままで以後の設定を行うと、
HDのファイルがすべて読めなくなるので注意してください。
Aメニュー画面から1.を選択し領域確保を行います。
通常は1.の基本 MS-DOS 領域を作成を指定し、次に基本 DOS の領域をHDの最大容量を
設定します。
パーティションを切る場合は、基本領域指定では最大容量の指定ではなく500MBなどと
半分にして、残りの容量を拡張 MS-DOS 領域の作成で設定して、見かけ上1台のHDを2台の
HDのようにします。
B起動用のHDとして設定したい場合は、メニュー画面の2.を選択し、起動ディスクの設定
を行いますが、増設用HD(2台目以降)には起動ディスクの設定はできません。
ここで、起動ディスクの設定を行わないと、HDからOSを立ち上げることはできませんので
必ず設定します。
C領域情報を4の表示を指定して設定された状態を確認します。
例では、全容量の1221MBが使用可能で状態はAで起動可能に設定されています。
ボリューム名(HDの名前)は、設定しておりませんので表示はされていません。
設定終了後、再起動を行えばHDを認識されますが、FORMATを行わないと使用できませんので、
DOSまたはWindowsでHDのFORMATを行えば使用可能になります。
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起動用フロッピーの作り方
Windows95/98の「マイコンピュータ」->「コントロールパネル」->「アプリケーションの追
加と削除」のプロパティの中に起動ディスクの項目があり、この中の「ディスクの作成」
と言うボタンをクリックすれば起動ディスクを作成してくれます。
当然、フロッピーディスクが1枚必要で、作成時にWindows95/98のCD-ROM又はFDを要求して
きますので予め用意しておきます。
単純な起動ディスクは以上の操作で良いのですが、インストールに必要なATAPIやSCSIの
CD-ROMはCONFIG.SYSにドライバーを、AUTOEXEC.BATにMSCDEXを組込まなければCD-ROMは
動いてくれません。MSCDEXの組込み方法を参照してください。
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SCSIカード
SCSIカードと言えばアダプテック社のAHAシリーズが一番用いられており、ISAとPCIバスの
二種類があり、AHA1542(ISA)とAHA2940U2/UW(PCI)が業界標準になっております。
カードには、SCSIのHDから起動するためのSCSI BIOSが搭載されているカードと、搭載
されてないカードがありますので、用途によってカードの種類を選択します。
IDEのHDからOSを起動している場合は、BIOSが搭載されていないもので十分です。また
ウルトラSCSIやワイドSCSI対応のカードもありますが、通常は末尾がW(ワイド)やU(ウルトラ)が
付かないカードで十分です。(最近U2対応のHDも出始めてきた)
・SCSIカードにもターミネータの設定やIDアドレス,IRQ,I/Oアドレスなどの設定があり
ますので、組込むPCのIRQとI/Oアドレスの使用状況を確認してから未使用領域に設定します。
設定は、自動設定のカードが多くなっておりジャンパーで自動/手動の切替えも可能です
ので、Windows95のプラグアンドプレイ対応であっても最適化がされない場合は手動で
設定することもできますので、動作がおかしい場合には再確認して手動設定で行って見て
ください。
※トラブルシューティング1
@SCSIカードのID番号は必ず「7」
A同じID番号の設定は行わない、良く確認すること。機器によってはスイッチの設定がON
とOFFが逆の場合があるで、マニュアルを確認すること。
Bターミネータは接続機器の始めと最後の機器に設定
動作が不安定、転送速度が遅い、HDやCD-ROMがうなる(音がうるさい)などがある。
Cケーブルは、信頼性のあるインピーダンスのマッチングがとれているものを使用する。
ベテランもトラブルことがあり、ケーブルを疎かにしてはいけない。動作していても不安
定や速度が遅いなどがある。
※トラブルシューティング2
@物理フォーマットが行われていない内蔵HDが多いので、SCSIのHDを最初に組込む場合に
物理フォーマットが必要になる。フォーマッターはWindowsに添付されていないのでSCSI
カードメーカーなどから入手すること。
AHDのフォーマットを行う場合の注意としては、
・フォーマットするHDのドライブ番号を間違えて指定しないこと。
別のHDのデータが消滅してしまいます。
・データを保存しないままフォーマットを行う。
HDのデータがすべて消されてしまう。
注意点は以上ですが、このポカミスはベテランであっても行ってしまうことがあります。
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I/OアドレスとIRQを調べる方法
ネットワークカードやSCSIカードを追加して上手く動作しない場合には、IRQやI/Oアドレ
スの設定が最適化されていない場合が多いので、設定されている状態を確認変更する手順
を説明します。
@Windows95/98の「マイコンピュータ」->「コントロールパネル」->「システム」->「デバイ
スマネージャー」を選択することで接続されているデバイスの一覧が表示されます。
Aデバイス先頭の「+マーク」をクリックすれば接続されているデバイスの詳細が表示さ
れます。ここで、「?」や「!」「X」マークが付いているデバイスは上手く動作してい
ないことを表しているので、設定内容を確認する必要があります。
B表示されているデバイスの設定内容の確認と変更を行いたい場合は、カーソルを確認し
たいデバイスに移動して、ダブルクリック又はプロパティのボタンを押せば、IRQやドラ
イバなどの設定変更画面になり、ここで「ドライバー」を選択でドライバー,「リソース」
を選択でIRQ,I/Oアドレスなどの確認変更ができます。
IRQの変更は、Windows98ではできないので拡張カードのスロットの位置やリソースの予約
などでWindowsが変更可能な環境を提供してやるが、思った設定にならない場合が多い。
CIRQやDMA,I/Oアドレスの一覧情報を知りたい場合は、デバイスマネージャー画面の
「コンピュータ」にカーソルを移動して「ダブルクリック」又は「プロパティ」のボタン
を押せばIRQやI/Oアドレス,DMAの使用状況の一覧表示ができます。
D@〜Cの確認で?や!,Xがあれば、カードのジャンパー設定と同じ内容にBの画面で
設定し直します。PNPの場合には、一度デバイスを削除してから再組込みを行えば正常に
設定される場合もある。(削除はSAFEモードで削除すること)
※トラブルシューティング
@NICには、現在の設定内容を確認や変更できるソフトが添付されているので、設定内容
が不明な場合は起動して確認してみてください。
Aカードには対応していないIRQもあるので、使いたいIRQを用いている他のデバイスの
IRQを変更してから、再起動すればPnPで自動設定してくれます。
BどうしてもPnPで設定不可の場合は、カードのジャンパーピン設定を手動設定にするか、
NICの場合にはユーティリティーソフトを起動して、IRQなどの設定を手動設定モードに
変更して、各種設定を行います。
C設定変更後は、必ず再立上げを行ってください。
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MSCDEXの組込みかた
CD-ROMをDOSで使用したい場合やWindows95をDOSから組込む時には、CD-ROMから組込み
ますので(FDからも可能だが)DOS上でCD-ROMを使用できるように設定しなければいけ
ません。ATAPIやSCSIどちらのCD-ROMもドライバをCONFIG.SYSに、MSCDEX.EXEファイルを
AUTOEXEC.BATに組込まなければ使用できませんので、CONNFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの組込み
例を示し説明します。
@DOSの起動ディスクを作成
Windows95/98の起動ディスクまたはDOSのシステムディスクを作成します。
(起動用フロッピーの作り方を参照)
不要なユーティリティソフトやフォントファイルを削除してドライバをコピーするために
空き領域を確保し、\Windows\COMMANDの階層にあるMSCDEX.EXEファイルをFDにコピーします。
ACONFIG.SYSにドライバを組込む
・SCSIのCD-ROMの場合
SCSIカードやCD-ROMに添付されているSCSIドライバとASPIマネージャー,CD-ROMドライバを
FDにコピーします。(SCSIのCD-ROMにはドライバが添付されていない場合が多い)
次に、エディターを用いて(ワープロでもOK)コピーしたSCSIドライバーとASPIマネージ
ャー,CD-ROMドライバをCONFIG.SYSに追加します。
CD-ROMドライバーは、Easy SCSIのCD-ROMドライバが多く用いられています。
SCSI用は「device=aspicd.sys /d:mscd001」と書かれいる部分です。
「d:mscd001」はCD-ROMドライブの名前で何でもかまいませんが、AUTOEXEC.BAT内の
MSCDEXでも名前を参照するので、同じ名前で記述することを忘れないようにします。
・ATAPIのCD-ROMの場合
CD-ROMに付いてくるATAPIのドライバーをエディターを用いてCONFIG.SYSに追加します。
日立製のCD-ROMの場合、「DEVICE=HIT-IDE.SYS /D:MSCD001」
と言うように1行だけの記述でOKです。
どこのメーカーのATAPI CD-ROMでもHIT-IDEの部分を付属のドライバ名に変更するだけです。
Windows98の場合は、OAKCDROM.SYSを付属の起動ディスクからコピーして利用します。
BAUTOEXEC.BATにMSCDEXを組込む
SCSIやATAPIに関係なく必ず、起動用のFDにMSCDEX.EXEファイルがなければいけません。
AUTOEXEC.BATにエディターを用いて以下の1行を追加します。
MSCDEX /V /D:MSCD001 /M:5
MSCD001のCD-ROMのドライブ名はCONFIG.SYSで記述しているCD-ROMドライブの名前と同じ
名前で登録します。
記述のVは起動時にCD-ROMに関する情報の表示を行い、M:5はキャッシュバッファーの設定で
1単位2048バイトです。(SCSIやATAPIすべてに対して同じ記述です)
変更した内容を保存して、再起動をおこなえばCD-ROMを認識してくれます。
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ディスクアレイ
同じ容量のHDを複数台内蔵し見かけ上1台のHDとして動作しており、内部のHDが故障して
も故障したHDを交換することで、データを修復してくれる機能をもっておりRAID0〜5の規
格があります。
古い基幹業務システムでは、RAID1(別名ミラーリング)で同容量のHD2台に同じ内容を書込
み1台が故障したら別のHDで動作させ業務が停止しないようにしている。
欠点としては、HDの台数が2倍必要とすることです。
現在は、HDの転送速度も数年前より数倍速くなっており、アクセス速度はミラーリングよ
り劣るが、HDの台数を少なくできるRAID5方式が標準となっています。
※RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)
・RAID−1(ミラーリング)
同一容量のディスクを2台セットで実現し、書込みは両方のディスクに対して同時に行い、
読み出しは一方のディスクから行う。どちらかのディスクが故障した場合は、もう一方の
ディスクのみで動作を行い、故障したディスクが交換されると、バックグランドで正常な
ディスクのデータを交換されたディスクにコピーして再びミラーリング動作を行います。
処理が簡単なため、殆どソフトウエアで二重化される場合が多いので、必ずしもハードウ
エアを必要としない。
※Wimdows NTでは標準でサポートされている。
・RAID−5
N台+1台のディスクに対し、パリティデータを全ディスクに分散させることにより、2個
所以上の同時書込みを可能にして、ディスクアクセスのスループットの向上を目指したの
がRAID-5である。
例えば、10GBのHDを5台+1台=6台のRAID-5では50GBが使用でき、HDが故障してもデータの復
元も可能になる。
アクセス速度がミラーリングより遅いと言う欠点は、内部にバッファーRAMを持たせアク
セス速度が落ちないように工夫している。
※サーバーマシンにRAIDカードを装着し、HDを複数台内臓するだけでRAIDシステムが可能
である。また、ケースの拡張スロットに余裕がなければ、RAID対応の外付けディスクアレ
ーをSCSIカード経由で接続すれば良い。
実行転送速度は、RAID-5で8MB/Sec以上を実現している。
※サーバーマシ-ンでは、HD,CD-ROM,DATなどOSが確実にサポートしているSCSI機器を用
いるのが一番無難だが、Windows NTではサポートされているMOが、認識されても設定が
今一つされない場合がある。
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その他の周辺機器
インターネットのホームページやマルチメディアに関心が集まり、デジタル関連機器が急
速に普及の兆しがでてきました。中でもデジタルカメラやスキャナの普及は目を見張る勢
いで低価格化が進んでおります。また、C/Sシステムの普及で無停電源装置(UPS)も見直さ
れてきておりますので、簡単に内容をまとめてみます。
UPS
無停電電源(UPS)は、24時間稼動のドメイン コントローラには絶対に必要である。
内部は、DC-ACインバータとバッテリから成り立っているが、常時インバータが動作して
供給しているのと、停電を検知してからインバータが動作してACを供給しているのと2種
類がある。当然前者の方が切替え時間が無い分有利であるが、その分信頼性も要求され形
状も大きく価格も高価である。
PC側はACが切断されても10msec以上の時間は動作するので、後者でも殆どの場合は問題な
く現在一番利用されている。
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