「LM3886TFアンプの製作」
詳細は、見たい画像をクリックしてね。
※改造は自己の責任において行ってください。
技術を理解できない方の改造はおやめください!
2011年12月 マイクロオーディオ用にパワーIC LM3886TFを用いたアンプを製作
2013年9月 VUメーター内蔵LM3886を購入で、標準最適化で再構築を行う!
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●LM3886の主な仕様
VCC =±35V で、8Ω負荷に対して、50W の連続平均出力
広電源電圧範囲: 20V 〜 94V、0.1%以下の全高調波歪
SN 比≧92dB、ミュート機能
内部の電流制限回路によるグラウンド、電源への短絡に対する出力保護
●利用する本体ケース
利用するアンプのケースは、KENWOODのダイキャスト一体型 A-M70
寸法:66.5 H×162 W×277 D、
内部電源: +−35V、OPアンプ用:+−13V
※LM3886TFの標準回路+アルファのポイント!
1:位相補正の追加と最適化
2:位相補正やカップリングなど抵抗/コンデンサの高品質化
3:A-M70のBASS EQUALIZERなど余計な回路は撤去
4:電源の強化
5:電子ボリューム化
動作確認は終わっているが、スペース的にギリギリで組込みは何時かな?
6:入力バッファーアンプの追加
※エージングは必ず必要です。(長いもので400時間以上)
※結果は、クリアで高解像、位相補正で音の厚みや余韻、
DALE N60Dの抵抗で落着いた高級アンプの音に
抵抗は音の良いVISHAY Z201にしたいが1本4,150円ではね(^^ゞ
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最初にケースの加工!
改造するA-M70は、SP端子やRCA端子がボロボロなので、
SP端子はバナナプラグ対応に、RCA端子は単体金メッキ品にで
分厚いダイキャストケースを削る羽目になりました。(ーー;)
改造前と改造後の写真のみアップします。
電気ドリルとヤスリだけで加工したので時間がかかりました。
手に豆ができ1週間は掛かったかな?(ーー;)
何とか見られるかなと言う感じですかね?
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さあ楽しい製作だ!
改造を行う前に改造前の内部写真とLM3886TFの回路図を参考までに
電子ボリューム化と
パワーアンプの
位相補正の最適化を
行っています。
元のアンプ基板とBASSイコライザを取外してゴミ箱へ、
ボリューム基板のOPアンプ部と電源部は活用します。
※電子ボリュームの動作確認は終わってますが、
いまだ元のボリュームのままで組込んでいません。
●使用する部品
最後の製作に
なりそうなので高級部品?を
使用しようかなと
コンデンサ:手持ちのERO/MUSU FX/DIPマイカ、NOVER 10,000uFケミコン
ポリプロピレン TAITSU(タイツウ)のnHU)
抵抗:DALE RN60D ミリタリー(VISHAY Z201は高いので)
(進プレート抵抗は高域が一寸キツイのでRN60Dに統一)
整流器:ショットキー・バリア・ダイオード
※整流後のケミコンは16,600uF(10,000uF+3,300uF*2)を導入
●パワーICと電源部の取付け
パーツの固定は防振も兼ねて
何時ものコーキング剤で
接着してます。
LM3886TFはA-M70と同じように
金具でICをケースに固定
・LM3886TFはコの字アルミアングルを利用して本体に固定します。
(当然シリコングリスは塗りますね)
・LM3886TFは各ピンの保護を考えて穴あき基板の取り付けます。
(保護と最低限の部品だけなので少しの幅だけでOK)
・部品は宙吊りのバラック配線をで行います。
(問題が起きたときの部品交換もしやすいので)
・整流ダイオードは、選別品のEXTRA LOW NOISE SBD(FCH10A15/FRH10A15)を
放熱を考えて、銅パイプを潰して取付け。
コンデンサはNOVER AUDIO GRADE 10,000uF 2個を防振を兼ね
何時ものシリコンコーキング剤で接着だ。
楽しい部品の取付けと配線だ!
・+−35V電源の平滑コンデンサは、10,000uF+3,300uF*2=16,600uF +Ero
(電源OFF時の放電抵抗も忘れずに取付けます)+−の合計で 33,200uF
バラック配線の電源部にもEroを追加し、ケミコンはすべて低損失
信号系はMUSE FXで統一
※MUSE FXは3ヶ月(400時間以上)のエージングで高域がスコーンと延びます
※東信のUTSJは低域が物足りなく200時間以上のエージングが必要との事です
低域を厚くするには、容量のアップから!
ザラついた音の解消にはEroのフイルムコンを!
・電源ケーブルをいつものBELDEN STUDIO 718EX PROを用いた
低域を厚く広域も繊細にはケーブルの交換から!
・信号系の配線材はオヤイデのPC OOC(単一方向性結晶無酸素銅線)HWS-20
繊細な音も信号系ケーブルの交換から!
・追加の位相補正コンデンサはDIPマイカで、30pF:3.3pF
この位相補正の追加変更で、中域が厚く高域が伸びバランスが取れた音に
・フィードバック抵抗はDALE N60Dを、進プレート抵抗は高域がキツク癖があり変更
※DALE N60Dがやはり無難な抵抗です(VISHAY Z201は高いので)
・バスブート回路は取払い、OPアンプは入力バッファーアンプとした。
※出力段の発信防止用の3オームと0.1uFは、TAITSU(タイツウ)のnHUの
入手容量の関係で4.7オームと0.068uFに変更してます。
ここの時定数は変更しないようにしたほうが良いです。
10オームと0.1uFにされている方がおりますが、広域が延びません。
マニュアルにも定数変更時には時定数を合わせるように書かれています。
●電子ボリュームの製作
使用ICは、バーブラウンのPGA311PとTechyonixのコントローラ3310A13M、
リセットIC PST600Cの3点セットです。
Techyonixのコントローラは、SANSUI A-α7に用いて
良かったので再度の利用です。
(プログラムの基本をシッカリと抑えているため)
問題は電源で現在の+−35Vからの+−13Vから+−5Vを
供給してトランジスタの電流容量と発熱が大丈夫かです。
(仮配線での動作確認では電圧ロスと発熱があり)
ワンランク上のTRと電流制限抵抗の調整が必要です。
電子ボリュームの組込みが終われば、マイクロシステムも最終章で完了です。
+−13Vの電源の強化と、組込みスペースがギリギリなので
ジックリ考えないといけないので、何時になることやら(^^ゞ
※電子ボリュームでなくても良い音はしているのですが
一度、電子ボリュームの音を聞いてしまうと。。。
※裏面のEROのコンデンサは、ザラついた音を取るために入れています。
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最終再構築だ!
メインとなるVUメーター内蔵のLM3886VXを購入したので、
A-M70改から電子ボリュームの移設や基本回路最適化で再構築した。
※音は、電子ボリュームから普通のボリュームに変更したが、最適化も行ったので
電子ボリュームと遜色ない音なので手放すのも惜しいくらいです。
再構築内容)
・アンプのゲイン考察で100倍から32倍に設定変更
・ヘッドフォンジャックを追加
・おまじないコンデンサの追加
・電子ボリュームの取り外し
・ブリッジダイオードをKBU808 800V 8Aにしたが、繊細さにかけるので、
手持ちの「Ultra-Fast-Recovery RBA-602 200V 6A」に交換した。
結果は当然 繊細な音になりました。
※おまじないのフィルムコンデンサ(JENTZE Cross Cap)は、整流後の+−電圧の両端に
取付けることで、繊細な音がリアルに聴こえるようになります。
電源ケミコンは、日本ケミコン 4,700uF *2/3,300uF *4 の+−各11,300uF
・追加の位相補正コンデンサは、33pF:3.0pFを追加
この位相補正の追加変更で、中域が厚く高域が伸びバランスが取れた音に
※追伸 2013.11.5
位相補正コンデンサ3.0pFを4.0pFに変更し低中高域のバランスが取れた音になった。
これで最終調整とします。
※出力段の発信防止用は5.6オームと0.1uF(WIMA)
高域の音色調整は上記の、33pFと5.6オームで行っています。
(どちらも値を小さくすると(1pFや0.1オーム単位)高域が強調されます)
・信号系の配線材はBELDEN 1503A AUDIO
繊細な音も信号系ケーブルの交換から!
・ヘッドフォン回路は、FIDELIX CERENATEと同じ分圧負荷抵抗方式
ヘッドフォンでも良い音がするので、ヘッドフォン専用でも良いかな(^^♪
・電子ボリュームから、普通のA型ボリュームに戻したが
大きな音質の劣化はなさそうです。
※マルツ R1610G LinkmanのA型はB型に近いA特性なのか?、絞っても
古いSANSUIや電子ボリュームのA特性より音量が大きすぎる
中華製や台湾製のA型ボリュームは要注意ですね!
※ゲインを100倍から落とすとヘッドフォン接続で微かに聴こえていた
ハムやノイズが聞こえなくなりました。
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