「MZK-MF150の不具合改造」
2010年3月に購入した無線LANポケットルータ「MZK-MF150W」の不具合改善と改造です。
超小型で手のひらサイズと高機能で、人気が出そうな商品なので残念です(-_-;)
※4/28 プラネックスから無償交換の案内がHPで発表されました!
詳細画像は、見たい画像をクリックしてね。※改造は自己責任で行ってください。
技術を理解できない方の改造はおやめください!
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プラネックス(PLANEX)MZK-MF150Wの概要
手のひらサイズの超小型11n対応無線LANポケットルータです。
自宅での使用、出張や旅行の際も、持ち運びに適したコンパクトサイズを実現。
一台でルータ、アクセスポイント、コンバータの3つの機能を切替できます。
・IEEE802.11 b/g/n:最大150Mbps、WPA2-PSK(TKIP/AES)
・WPSボタン、Resetボタン、AP/Router/Converter切り替えスイッチ
・外形寸法:約45(W)×32(H)×23(D)mm AC 100〜240V/DC 3.3V 1.5A
アクセスポイント(AP)として使う場合は、有線LANでPC1台と無線LANで利用できます。
旅先のホテルで、有線LANしかない場合はスマートフォン利用で重宝します(^^♪
※マニュアルが不親切なので、動作確認に丸一日掛かってしまった!
使いたいアクセスポイントに関する部分が、固定アドレス設定だけの説明で、
これは使えないと思ったが、実際は何も設定しなくても、ルータのDHCPサーバーから
供給されるIPアドレスで動作OKでした。(良い機能なのに説明不足!)
(我家のルータはDHCPサーバー無効なので、有効にして確認)
自宅で、スマートフォンでネットして楽しんでいます。
機能は豊富で、安定して動作してくれれば良いルーターなのですが。
利用方法)
・通常の有線/無線ルータとして利用
・旅先などで、ホテル内に有線LANを無線LANアクセスポイントとして利用
・情報家電(TV)などの有線LANを無線LANにコンバートして利用
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MZK-MF150Wの解析
悪評のプラネックス製品なので、分解して解析を行うことにします!
※改造前の基板は、上記写真を参照してください。
使用LSI)
使用しているLSIは、Ralink RT3050Fの1個だけでした。
このLSIは、USB接続も可能なようです。
フラッシュROM:MX 29LV320DB TI-70G
RAM:Winbond W9812G61H-6
問題点)
ありましたありましたよ!さすがプラネックスですね(^^♪
・C206 16V100uFの極性が逆だった!
※テスターで、C206両端電圧チェックとパターン接続の導通を確認!
(設計時に、C206の極性を逆接続してしまったと考えられる)
・実際のシルク印刷と
取付極性は合っているが
実際に加わっている電圧は
極性とは+−が逆です。
・電源回路をまとめてみた
・1.5Vを作る入力部分の
C206の極性がC204とは逆です。
※図面化すれば分かりやすいですね
※肝心の大元のケミコンが+−逆接続ではコンデンサの役目はしない
不安定動作も有得るし、長期的にはコンデンサが、ショートやオープン
ましてや破裂も考えられる。どうする 久保田 克昭!
発熱)
発熱は、RT3050Fが54℃(室温12℃)で夏場は一寸厳しいかな?
(温度は赤外線放射温度計で計測)
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不具合対策
コンデンサ C206の極性対策と温度対策を行います。
電源強化)
コンデンサC206の極性を直すだけだと芸がないので、
C204とC206のコンデンサを100uFから倍増の220uFに交換した。
・コンデンサは、低損失タイプに
・放熱板は、シリコングリスを塗り
ゼリー状の瞬間接着剤をのせ
ケースの蓋で押え込んでます。
(これで密着度はバッチリです)
発熱対策)
蓋を開けた状態で、RT3050Fが57℃(室温24℃)で夏場は
一寸厳しいかもで放熱板を取付けることにしました。
・手持ちの放熱板で丁度良いのが無いのでカット!
24mm角で高さ15mm(カバーが少し浮くので削る)
改造結果)
・放熱板を取付けた結果、温度は15℃ほど下がりました。
(上カバーにも放熱孔を空けた方が熱効率が良くなる)
・コンデンサの容量アップと不具合解消で安心して使用できる。
分解方法)
@上蓋を外す
カバー埋め込みにカッターの刃を差し込んで押し上げる
コネクターとランプ側は、両サイド側に2箇で計4箇所、
放熱穴側は真ん中に1個で計2箇所あります。
※基板固定用の支柱がカバーに2個付いてます。
A基板を外す
・機能切替えスイッチのボタンを外す
内側に小さな爪があるので小さなdriverで爪を押しながら
外側に移動させ外します。
・基板押さえの支柱が2箇所あり、ランプ側の支柱から基板を
押し上げて浮かします。
コネクタ側を少し押し上げてコネクタ側の基板を浮かしランプ側に
移動してコネクタ側から持ち上げて基板を外します。
B元に戻す
基板を外した逆の順番で元に戻します。
最後にスイッチボタンを差し込むのを忘れずに
※基板固定用の支柱に基板の固定アナが合うように
コネクタをケースのここの切り込みにシッカリ押し込んでください。
不具合と対策)
動作についての問題点をまとめて行きます。
※通信速度はどの程度
ファームウエア「1.00.14」で、IEEE802.11n
下り:34.29bps 上り:22.34bps
ファームウエア「1.00.16」で、IEEE802.11g
下り:23.98bps 上り:16.84bps
・ファームウエア「1.00.16」では、IEEE802.11nにならない
ファームウエア「1.00.14」に戻せば、11nになる。
(APモードでしか確認してません!)
・何か不安定だな?
電源強化2) 10/06/20
コンデンサを入手したので、気になっていた+2.0Vと+1.5Vに
ケミコン(100uF/10V)を追加した。
※取付け場所と極性は、MZK-MF150W 部品面基板を参照
・+2.0Vは、レギュレータ横の
チップコンに亀の子に
・+2.0Vは、コイル横の
チップコンに亀の子に
※これで、安定動作すれば良いが
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