「LM3886VX VUメーター内蔵アンプの改造」
詳細は、見たい画像をクリックしてね。
※改造は自己の責任において行ってください。
技術を理解できない方の改造はおやめください!
2013年06月 LM3886TFを用いたVUメーター内蔵アンプを購入し改造!
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●LM3886VXの主な仕様
入力:RCA入力金メッキ端子
8Ω負荷:左右 40W、8Ω負荷:左右 60W
SP出力:バナナプラグ対応金メッキ端子
VUメーター:丸型左右個別VUメーター
寸法:190(W) * 73(H) * 289(D)
電源:ACインレットでケーブル交換可能
・VUメーター回路はOPアンプ2個使用の専用基板
・専用ディスクリートミュート回路搭載
・トロイダルトランス搭載
無改造の内部と回路図!
改造する前に内部写真と解析した回路図をまとめて見ました。
改造前の音は、よくも悪くもないのでこんなものか
※個人的には糞詰まりで繊細な音が出てこないので物足りない!
内部の回路基板などの構成は悪くはないですね。
OPアンプのゲインが約3倍、LM3886が21倍でトータル63倍です。
ミュート回路もシッカリしているようだ?
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さあ楽しい改造だ!
改造を行う前に改造回路図と内容まとめて見ます
・電子ボリューム化
・ヘッドフォン端子の追加
・LM3886の位相補正の最適化
を行っています。
●ゲインを何倍にするか?
ゲインの決定で一寸迷いましたが、現在の接続機器が1Vから2Vなのと
電子ボリュームの耐入力が2Vrms程度なので、OPアンプをバッファーとして
LM3886を32倍にしました。(0.6V入力でフルパワー)
●電子ボリュームのICは?
電子ボリュームは、入手と実績からPGA311PとTechyonixのコントローラ3310A13M
入手可能なら耐入力電圧の高いPGA2320(+−15V OK)をお勧めします。
●ICソケット化でOPアンプを交換可能に
ICソケット化でOPアンプをLME49720に、増幅なしのバッファーアンプに変更
(OPアンプの聴き比べで、アナログアンプにはLME49720が最適)
●位相補正のコンデンサを追加
アナログアンプの音質調整には、位相補正コンデンサが必要なので追加
(DIPマイカ 3.9pF/30pF)中域が前にでてきます。
●電源強化でコンデンサを追加
電源の強化で、フィルムコンの交換とOSコンなど追加、コンデンサ交換と容量アップ
(整流後のケミコンは14,700uF(10,000uF+4,700uF)に増量
OPアンプ用は、4,400uF(2,200uF*2)に増量)
EROのフィルムコン(MKT1822、MKT1818)、入力コンデンサとフィードバックの
直流カットのコンデンサは、廃品種のニチコン MUSE FXに交換
整流器をショット・キーバリア・ダイオードに交換(銅パイプ放熱版強化)
FCH10A15/FRH10A15、SDI2100
LM3886の電源ピンにフィルムコン(ERO 0.33uF)とケミコン(100uF)を追加
●VUメータ基板を気持ち強化
VUメーター基板の12Vレギュレータの入出力ケミコンを1,000uF/220uFに交換
交換する必要もないが、手持ちがあるので交換。
●信号系抵抗を交換
信号系の抵抗をDALE RN60Dとタクマン(酸化金属)に交換
繊細な音が出るようになった。
●SP出力にコイルと抵抗を追加
SP出力にコイルと抵抗を追加、発振防止用のCR定数を変更
(コンデンサは、入手不可のTAITSUのnHU)
●ACインレット端子の強化
ACインレットがカシメなので半田付け処理を行う
●RCAジャックの交換
RCAジャックがラグ端子によるグランドなので、一体型のRCAジャックに交換
●ヘッドフォン ジャックを前面パネルに追加
ヘッドフォン端子がないので、ボリューム右横下に追加した。
FIDELIX CERENATEと同じ分圧負荷抵抗方式にし、DALE NS-5とKOA SPR5Cで構成
●回路電源用ACヒューズをショート
+−12V側のAC入力ヒューズを取り外してショート
+−29V側のAC入力ヒューズを取り外してショート
※ヒューズをショートすることで音質向上になるはず
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改造後の写真だ!
・+−29V電源の平滑コンデンサは、10,000uF+4,700uF=14,700uF +Eroなど
信号系ケミコンはMUSE FXで統一
※MUSE FXは3ヶ月(400時間以上)のエージングで高域がスコーンと延びます
※おまじないのフィルムコンデンサは、整流後の+−電圧の両端に取付けることで
繊細な音がリアルに聴こえるようになります。(2箇所)
低域を厚くするには、容量のアップから!
ザラついた音の解消にはEroのフイルムコンを!
・電源ケーブルをいつものBELDEN STUDIO 718MKUとシェルター「4781」プラグ
低域を厚く広域も繊細にはケーブルの交換から!
・信号系の配線材はオヤイデのPC OOC(単一方向性結晶無酸素銅線)HWS-20WとHWS-22W
繊細な音も信号系ケーブルの交換から!
・追加の位相補正コンデンサはDIPマイカで、30pF:3.3pF
この位相補正の追加変更で、中域が厚く高域が伸びバランスが取れた音に
※高音がキツイ場合は30pFを1pFを追加して31pFにすれば良い
09/09 31pFに決定しました!
※ゲインを変えたためか?中域が少し物足りなくなったので
10/10 3.3pFを3.9pFにし31pFを30pFに戻しました!
・フィードバックや入力系抵抗はDALE N60Dに変更
※DALE N60Dがやはり無難な抵抗です(VISHAY Z201は高いので)
※出力段の発信防止用は4.3オームと0.068uF(TAITSUのnHU)
入手容量の関係で4.3オームと0.068uFに変更してます。
ここの時定数は変更しないようにしたほうが良いです。
10オームと0.1uFにされている方がおりますが、広域が延びません。
マニュアルにも定数変更時には時定数を合わせるように書かれています。
●電子ボリューム
使用ICは、バーブラウンのPGA2311PとTechyonixのコントローラ3310A13M、
リセットIC PST600Cの3点セットです。
Techyonixのコントローラは、SANSUI A-α7に用いて
良かったので再度の利用です。
(プログラムの基本をシッカリと抑えているため)
※PGA2311Pのアナログ電源は+−5Vなので入力信号は最大2Vrmsほどなので
入手が難しいですが、電源弾圧が+−15Vまで大丈夫なPGA2320が良いでしょう。
※電子ボリュームでなくても良い音はしているのですが
一度、電子ボリュームの音を聞いてしまうと。。。
※裏面のEROのコンデンサは、ザラついた音を取るために入れています。
実際は、アナログの+−5VにOSコンも追加してます。
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